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用紙の位置合わせ

はじめに

用紙をテーブルに位置合わせするには、内蔵の位置合わせピンおよびテーブル定規を使用することができます。プリンタの原点に対して迅速に用紙を位置合わせできるように、位置合わせピンを真空スイッチにリンクすることも、オペレーターが手動でアクティブにすることもできます。これらの定規はテーブルにプリントされており、テーブル上の (0,0) プリント原点を基点として、垂直および水平の基準となっています。また、原点以外の位置からプリントを開始する必要がある場合は、オフセット距離の測定に利用することもできます。位置合わせピン操作は、Independent (独立) または Linked (リンク) モードのいずれかで動作するようにユーザー インターフェースで設定できます。

Independent (独立) (手動) モードでは、対応するゾーンの真空フット ペダル スイッチを使用して、そのゾーンのピンを上げたり下げたりすることができます。これは、スイッチを約 2 秒間押したままにすることで実行できます。用紙が配置されたら、スイッチを再び 2 秒間押し、ピンを後退させます。

メモ

位置合わせのピンが UP ポジションに残っている場合、ガントリーとキャリッジがいずれのピンからも設定距離内にあるとき、ピンは自動的に後退します。

すべてのプリンタで 1 枚の大判用紙をプリントする場合、ゾーン A の真空フット ペダル スイッチを約 5 秒間押すと、大判プリントを支えるのに必要なゾーン A と B のピンが上下に移動します。

Linked (リンク) (自動) モードの場合、位置合わせピンは「Up (上)」の位置に移動し、オペレーターが用紙を取り付けるまで待機します。オペレーターが用紙の位置合わせをし、選択したゾーンのテーブル真空スイッチを入れると、そのゾーンの用紙の位置合わせに使われるピンが後退します。プリント ジョブが完了し、最後のプリント ゾーンからガントリーが移動すると、該当するピンが「Up (上)」の位置に戻り、テーブル真空の電源がオフになります。ピンとガントリーまたはキャリッジが衝突する可能性を排除するため、衝突の危険性がある場合、プリンタは各ピンが「Down (下)」の位置にあることを確認します。ピンが後退するか、またはキャリッジ/ガントリーの動きが停止します。

プリンタの電源がオンになっても、プリントの準備が整うまで、すべての位置合わせピンは「Down (下)」の位置にあります。

重要

重い用紙をピンにスライドする際に過度な力をかけないでください。

用紙の端部が粗いとピンを損傷する可能性があります。取り扱いには注意してください。

インクの汚れはピン エラーの原因になる可能性があります (クリーニングのヒントについては、以下の「位置合わせピンのメンテナンス」のセクションを参照してください)。

Setting Registration Pin Behavior (位置合わせピンの動作の設定)

設定/プリンタータブで、位置合わせピンの挙動を設定することができます。

用紙位置合わせピンには以下のような動作があります。

  • オフ

  • Independent of vacuum (真空から独立) (手動)

  • Linked to vacuum (真空にリンク)、ゾーン A のみ (垂直および水平の両方のグループ)

  • Linked to vacuum (真空にリンク)、ゾーン B のみ (垂直および水平の両方のグループ)

  • Linked to vacuum (真空にリンク)、フル テーブル モード (ゾーン A の両方のグループ + ゾーン B の垂直グループ)

  • Linked to vacuum (真空にリンク)、ゾーン A および B - 2 アップ モード (ゾーン A またはゾーン B の両方のグループ)

用紙のローディングと位置合わせ

真空テーブルに用紙をローディングするのは手動による作業です。設定可能な自動ピン位置合わせシステムにより、ローディング手順が簡単になります。ピン位置は、2 アップと1 枚の大判用紙のプリントとの両方をサポートしています。さらに、用紙の位置合わせのために、次のプリントが提供されています。テーブル上に直接印刷することができ、次を示しています。

  • 2.5m 定規プリント-1mm 解像度一次起点 (横軸)

  • 2.5m 定規プリント-1 mm 解像度二次起点 (横軸)

  • 3.2m 定規プリント-1mm 解像度 (縦軸)

  • 98インチ 定規プリント-0.125インチ 解像度一次起点 (横軸)

  • 98インチ 定規プリント-0.125インチ 解像度ニ次起点 (横軸)

  • 126インチ 定規プリント-0.125インチ 解像度 (縦軸)

位置決めピン エラー処理

安全は次の 3 段階で確保されます。

  1. ガントリーの動作が開始する前に、プリンタのソフトウェアによってすべての位置合わせピンが後退します。

  2. 4 つのピン グループにはそれぞれ「安全ゾーン」があります。移動するガントリーが 3 つのゾーンのいずれかに入ると、該当するグループからすべてのピンが後退し、ガントリーの安全な経路が確保されます。

  3. ピンの動作が手動に設定されている場合、ユーザーはテーブル真空ペダルを使用してピンをアクティブにすることができます。ただし、ガントリーがいずれかのピン グループの安全ゾーン内にある場合、そのグループは拡張要求を無視します。ピンがいずれかの自動操作モードにある場合にも、同じことが当てはまります。

エラー処理

いずれかのピンが「UP (上)」または「DOWN (下)」の位置にある場合、ガントリーの動作は停止し、プリントはキャンセルされ、「位置合わせピン エラー」ウィンドウがポップアップ表示されます。安全ゾーンを設けることで、後退に失敗したピンが検出され、ガントリーがピンに衝突する前に停止するようになります。

このポップアップ エラー ウィンドウは、不適切な位置にあるピンをソフトウェアが検出したことをユーザーに通知し、考えられるエラーの原因 (空気圧、センサー) を表示した上で、すべてのピンが後退した (「DOWN (下)」) 位置にあるかどうかを目視で確認するようユーザーに指示します。このエラー ウィンドウには、ユーザーがピンを再初期化できるボタンと、ユーザーがピンを完全に無効にできるボタンの、2 つのボタンがあります。次にプリンタに電源を入れるとピンは自動的に有効になるため、通常の初期化プロセスが行われます。

メモ

初期化に失敗すると、同じエラー処理プロセスが繰り返されます。この場合、サービス センターへの問い合わせが必要になります。

位置決めピン エラー画面

位置合わせピンのメンテナンス

ブリードのあるプリント ジョブの間、ピンとピン ハウジングの表面にインクが付着します。これらの表面上に付着したインクが、オーバーレイの上面を超えて蓄積されないようにする必要があります。付着したインクがオーバーレイの上面を超える場合は、カミソリまたはスクレーパを使用し、(ピンが「Down (下)」位置にある状態で) 蓄積したインクをオーバーレイの上面のみから取り除いてください。同じツールを使用し、「Up (上)」位置にある各ピンの上面をクリーニングすることもできます。

重要
  • ピンのクリーニングにクリーニング ソリューションは使用しないでください。

  • オーバーレイを持ち上げてピンをクリーニングしないでください。

  • オーバーレイの上面より低い位置からインクを削ぎ取らないでください。ピンの表面が損傷する可能性があります。