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高流量真空テーブルの印刷

はじめに

Arizona 6100 XTHF Mark II series では、非多孔質および段ボールのような多孔質の用紙にも印刷がすることができます。

多孔質の用紙 (段ボール) での印刷余白

多孔質の用紙 (例:段ボール) を下に押さえ、真空テーブルに安定させておくには高流量の空気が必要です。段ボールの多孔質の特性により、空気が紙を通り抜けて内側のフルートに流れ落ちます。このことは空気がある用紙の端での印刷の性能に、否定的な影響を及ぼします。この影響を減らすには、真空テーブルの端にあるパネル通風口を開いて、印刷中の流れの方向を向けなおすことができ、それによりフルートを抜ける流れを最小にすることができます。

フルートエンドを開いた用紙の端のための最小サポートプリント余白:10mm

フルートサイドを閉じた用紙の端のための最小サポートプリント余白:5mm

カスタム ガントリー パーク位置

この機能により、オペレーターはカスタム ガントリー パーク位置をデフォルト パーク座標に応じて特定することができます。有効範囲は、0 ~ 3080mm (10.1フィート) です。距離は [Printer Settings (プリンタ設定)] 領域の [Settings (設定)] タブ で設定します。 新しい位置を設定すると、ガントリーは、ゼロ (あるいは新しい位置) に設定を戻すまで、各印刷の後にいつもその設定された位置で停止します。唯一の例外は、二重原点モードで印刷されているときで、その理由は、真のホームポジションで停止するからです。

[Print Job (プリント ジョブ)] モジュールにある [Command (コマンド) バーの [Move Gantry (ガントリーの移動)] アイコンはガントリーの移動を開始します。このアイコンを押すと、ガントリーをデフォルト位置から新しい位置に移動させることができます。アイコンをもう一度押すと、ガントリーをホームポジションに戻すことができます。

プリント方向

プリント方向は、プリンタでユーザーが選択することができます。次のプリント方向を使用できます。

  • 二方向

  • 単一方向

単一方向の印刷は、全体的にプリントの鮮明度を改善します。概して単一方向の印刷は、プリンターの速度を 50% 落とします。

多孔質の用紙での印刷

印刷時、多孔質の用紙では、非多孔質の用紙に比べてインクがより深く、浸透していきます。インクが用紙に深く浸透すればするほど、インクが完全に硬化するのが、より難しくなります。コーティングの施されていない段ボールは、多孔質の用紙と見なされています。

安全性に関するガイドライン

多孔質の用紙にイメージを高インクロードで印刷する場合は、次の安全性に関するガイドラインが推奨されます。

  • Canon が推奨するプロファイルを使用してください。それにより、インクのロードを安全なレベルに限定することができます。Canon が推奨するプロファイルは、 www.onyxgfx.com または https://graphiplaza.cpp.canon にあります

  • 可能な場合、「Production (プロダクション)」またはより遅いプリントモードを使用してください

  • UV ランプの出力レベルを「高」に設定してください。

  • 印刷済みの用紙は、ニトリル ゴム製手袋を使用して扱ってください。

  • リサイクル素材の含有量が高いコーティングの施されていない用紙を避けてください。リサイクル素材の含有量が高い用紙では、用紙の深部までインクが浸透しやすくなります

メモ

Express (エクスプレス) モードでの印刷では、UV ランプの出力レベルはプリンターにより可能な限り高く固定されます。

騒音レベル

高流量真空システムの騒音レベルは、次の作動要因に左右されます。

  • 用紙の種類 (多孔質、非多孔質)

  • 作動する真空ポンプの数

  • 排気レベル

次の表は、異なる作業条件における、プリンターから発せられる一般的な騒音レベルを示しています。

用紙

有効なポンプ

(推奨)

有効な排気

騒音レベル

(dBA)

多孔質

(段ボール)

3

25%-100%

73-78

非多孔質

(平らな用紙)

1

0

64-68

非多孔質

(曲がった用紙)

3

0

66-70

覆われたいない開いたままの真空穴は騒音レベルを非常に高めます。露出された真空穴は、テーブルに真空を使用あうるときは、覆う必要があります。