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高流量テーブル真空コントロール

はじめに

ご使用のプリンタは高流量真空システムを使用してプリンタ テーブルに用紙を固定します。3 つの真空ポンプを使用して、テーブルの中から空気が除去されます。印刷中のシステムの動作を効率化するために、すべての真空テーブルの穴を覆う必要があります。

表 1. 真空ゾーン レジェンド

ラベル

ハードウェアの説明

1

真空ゲージ

2

Print Start (プリント スタート) ボタン

3

プリント ゾーン A の原点

4

プリント ゾーン B の原点

真空テーブル

テーブルは 2 つのプリント ゾーン A および B で使用することができます。これにより、2 アップ 二重原点プリントが可能になります (第 6 章を参照)。開いている真空穴は印刷のためにマスクする必要があります。

真空ゲージ

真空ゲージはテーブル上にあります。真空テーブル システムの実際の真空圧を視認することができます。

メモ

真空ゲージが 40"H2O 以下で、真空排出口が閉じており、そしてすべての吸引孔が I/O 用紙またはそれに類する非多孔質で覆われている場合は、真空システムに漏れがある可能性があります。このような場合は、カスタマ サービスにお問い合せください。

多孔質の用紙での印刷や、あるいは真空排出口の設定を減らすとゲージが 40"H2O 以下を示す場合がありますが、これは状況次第では受け入れられることです。

プリント ゾーン

プリント ゾーンには A と B の 2 つがあります。それぞれのゾーンに独自の原点と位置合わせピンがあります。

真空フット ペダル スイッチ

フット ペダルを使用して、テーブル真空のオン/オフを切り替えます。手を使わずに操作することができるため、真空テーブル上に用紙を固定する操作が容易になります。プリントを開始する前に真空の電源を入れる必要があります。また、プリントが完了するまで真空の電源を切ることはできません。

プリンタには 2 つのフット ペダル スイッチがあります。それぞれのフット ペダルは次の機能を備えています。

  • ポンプがオフの場合、フット ペダルがポンプをオンにし、真空バルブを開きます。

  • ポンプがオンの場合、ペダルは真空バルブの開閉を切り替えます。ポンプをオフにするには、プリンター UI の [Pumo (ポンプ)] アイコンをクリックしてください。

  • それぞれのプリント ゾーンにおいて、用紙の位置合わせピンを上げ下げします (2 秒間スイッチが押し下げられた場合)。

真空ポンプ

真空テーブルには、3 つの真空ポンプが接続されています。[Vacuum Setting (真空設定)] アイコンをクリックすると、真空設定ウィンドウが開きます。ここで有効な真空ポンプの数を設定することができます。真空ポンプはプリント ジョブまたはジョブの間はずっとオンのままになっています。3 つの真空バルブは、真空ポンプからテーブルへの流れをコントロールします。テーブルへの真空をオン/オフするための真空バルブの開閉は、フット ペダル スイッチを使用するか、または UI で [Vacuum (真空)] アイコンをクリックして実行することができます。[Pump (ポンプ)] アイコンは、有効な真空ポンプをオン/オフするために使用します。各ポンプが完全に真空に達するまでには時間がかかるので、印刷の間に真空ポンプのオン/オフを行うことは、効率が良くありません。

メモ

ポンプはアクティブでない期間の後は、自動的にオフになります。ポンプの電源は、必ず UI アイコンまたは AC 電源スイッチで切ってください。

真空排出口

真空排出口は段ボールに印刷するために備えられています。排出口は真空レベルとテーブル上の空気の流れを減少させるために使用されます。このコントロールは、段ボールの端の近くで印刷を有効にします。排出は、0%、25%、50%、75%、100% の 4 レベルが準備されています。[Vacuum Setting (真空設定)] アイコンをクリックすると、真空設定ウィンドウが開きます。ここで排出レベルを設定することができます。

用紙の端に近い部分へ印刷を行う場合は、用紙が押さられている間に、排出をできるだけ大きく開けてください。10 インチ H2O から 15 インチ H2O への間の理想的な読み取り値に到達するには、真空ゲージを参照してください。これは、用紙およびどれほど端に近いところに印刷をしているかによります。

メモ

有効なポンプの数、排出のレベル、そして用紙の特徴が、用紙をテーブルに固定するのに必要な真空レベルに影響を及ぼします。プリント品質に否定的な影響を及ぼさずに、用紙を引き下げて真空テーブルに固定するのに充分な真空のレベルを決定するのは、オペレーターに任されています。

真空テーブルのマスク

真空テーブルに用紙で覆われていないエリアがあれば、用紙の周囲のすべてのエリアをマスクして、閉じた真空システムを形成する必要があります。厚さがプリントする用紙と同じかそれより薄い紙片または多孔質の素材を使用して、テーブルをマスクします。マスキングする素材は、5 から 25 mm(0.2 ~ 1.0 インチ)重ねて用紙の端の下に挿入してください。

メモ

用紙とマスキング素材との間に重なりやギャップがないと、用紙の端周囲のテーブルにインクが溜まる恐れがあります。

真空テーブルの整備

テーブルにインクがこびりついた場合は、インクを除去してください。こびりついたインクをそのままにしておくと、プリント ギャップが生じ、真空テーブルが用紙を適切に固定する機能にも影響が生じます。インクの除去には、ストレートエッジのカミソリを含むペイント スクレーパの使用をお勧めします。

重要

乗らないでくださいというラベルがあるプリンタ真空テーブルの端部に乗ったり圧力をかけたりしないでください。

真空オーバーレイの端部に圧力が加わると、それらが曲がりやゆがみをおこし、プリンタ テーブルの平面度に影響が生じ、その結果プリント品質が低下する場合があります。上記のことはテーブル全体にとっても同様ですが、中央に到達するためにテーブルの上を横切ってもたれるなどのように、低い圧力がかかるものは容認可能です。