デフォルトでは、不透明の重なった色をプリントする場合、一番上の色によって、その下の色付きのイメージの領域がノックアウトされます (切り抜かれます)。 オーバープリントによりノックアウトが回避され、色付きのイメージデータを、使用されている他の色 (この例ではホワイト) の上にプリントすることができます。 ホワイトの上にアートワークをプリントする必要があり、通常は用紙の素材が白色以外であるため、イメージ データを正確にレンダリングするためにホワイトが必要な場合、オーバープリントを使用することができます。
オーバープリント オプションの設定後、[オーバープリント プレビュー] モードを使用して ([ビュー] > [オーバープリント プレビュー])、出力で透明度およびオーバープリントがどのように表示されるかを示す「インク プレビュー」を作成し、オーバープリントする色がどのようにプリントされるか確認します。
オーバープリント不透明度レベルを 100% 未満に設定することはできますが、ProductionHouse ソフトウェアでは、不透明度が 100% のデータのみが処理されます。 通常のノックアウト スポット データの不透明度は、任意の値に設定することができます。
下のイメージには、ノックアウトおよびオーバープリントを含むホワイト スポット データが表示されています。 この例では、最終的な文書でホワイトとして表示するために、スポット データがノックアウトされます。
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スポット塗りつぶしレイヤ
このファイルでスポット塗りつぶしレイヤが必要な場合、RIP でスポット データが適切に処理されるようにするため、イメージ データ レイヤの上に塗りつぶしデータを配置する必要があります。 その場合、イメージ データがスポットの塗りつぶしによって消去されるのを防ぐため、[オーバープリント] を選択する必要があります。 イメージを適切に表示するために、[オーバープリント プレビュー] が選択されていることを確認します。 これがどのように表示されるかについては、次のイメージを参照してください。
ProductionHouse でこのファイルを処理する場合、このデータを表示するには、スポット レイヤを使用して用紙レイヤを設定する必要があります。これは、Illustrator では、このデータが塗りつぶしではなく、スポット レイヤとして認識されるためです。