スキャン機能を使用すると、紙原稿からデジタル文書を作成できます。フィーダー(ADF)とスキャナーの原稿台ガラスから紙原稿をスキャンできます。
スキャン機能には、原稿からデジタル文書を作成するための工場出荷時の各種テンプレートがあります。テンプレートを選択すると、PRISMAsyncによってジョブに対してスキャンおよび原稿の設定が自動的に行われます。テンプレートの個々の設定を変更し、独自のテンプレートを定義することができます。
使用可能なスキャンジョブテンプレートを以下の表に示します。
テンプレート |
使用時 |
---|---|
[スキャン文書の USB 保存] |
USBデバイスにスキャンしたい場合。 |
[TIFF viewing archiving] [PDF viewing archiving] |
スキャンされたさまざまなドキュメントを参照したい場合。ドキュメントは低い解像度でスキャンされ、小さなファイルサイズで保存されます。 |
[スキャン文書の SMB 保存] |
SMBプロトコルを使用して、スキャンしたドキュメントをサーバーまたはワークステーションに保存したい場合。 |
[スキャン文書のWebDAV送信] |
WebDAVプロトコルを使用して、スキャンしたドキュメントをサーバーまたはワークステーションに保存したい場合。 |
[PDF スキャンジョブ] |
スキャンしたドキュメントをDoxBoxに保存したい場合。これで、ページ番号などのPDFデータパス機能を使用できるようになります。 |
[前回使用] |
前回のスキャンジョブの設定を利用したい場合。この機能を結合したスキャンジョブに使用することはできません。 |
スキャン機能を使用するには、ソフトウェアライセンスが必要です。ライセンスがあるときは、スキャン文書のファイル保存、スキャン文書のSMB保存、スキャン文書のWebDAV保存、スキャン文書のメール送信、スキャン文書のUSB保存機能を使用できます。スキャン文書のDocBox保存機能を使用するには、DocBox機能のソフトウェアライセンスが追加で必要になります。
スキャンタイプ |
出力先 |
---|---|
スキャン文書のファイル保存 |
FTPサーバー |
スキャン文書のSMB保存 |
SMBサーバー |
スキャン文書のWebDAV保存 |
WebDAVサーバー |
スキャン文書のメール送信 |
SMTP サーバー(ファイルは電子メールメッセージに添付されます) |
スキャン文書のUSB保存 |
USBフラッシュドライブ |
PDFスキャンジョブ |
PRISMAsyncコントローラー上のDocBox |
スキャン文書のテンプレートは、操作パネルの[コピー/スキャン] セクションから([ジョブ] →[コピー/スキャン] )使用できます。文書をスキャンするには、必要なテンプレートを選択します。ジョブウィンドウが開きます。このウィンドウで、このスキャンジョブの部数を変更できます。この変更はこのジョブだけに有効です。スキャンテンプレートの標準設定は変更できません。ただし、変更内容を新しいテンプレートに保存できます。よく使うジョブに使用するテンプレートの作成を参照してください。
スキャン文書のUSB保存機能は、[コピー/スキャン] セクションにある[スキャン文書の USB 保存] タイルのUSBボタンからアクセスできます。操作パネルの左側に、USBフラッシュドライブの差込口があります。
PDFスキャンジョブは、[コピー/スキャン] セクションにある[PDF スキャンジョブ] タイルからアクセスできます。
使用するFTP/SMB/WebDAV/SMTPサーバーの設定を完了しておく必要があります。Settings Editorでの設定は、プリンターとお客様のFTP/SMB/WebDAV/SMTPサーバーとの接続を確立するために行います。
スキャン文書のファイル保存、スキャン文書のSMB保存、およびスキャン文書のメール送信機能を使用するには、PRISMAsyncコントローラーのSettings Editorで、次の項目を設定する必要があります。
スキャン文書のファイル保存([設定] →[接続性] )
スキャン文書のSMB保存([ワークフロー] →[SMB 共有] )
スキャン文書のWebDAV保存([ワークフロー] →[WebDAV 共有] )
スキャン文書のメール送信([設定] →[接続性] )
LDAPサーバー([設定] →[接続性] →[ドメイン] )(使用可能な場合)。LDAPサーバーを使用できない場合は、アドレスリストファイル(ral.csv)を使用して相手先アドレスを検索できます。
スキャンプロファイルファイルには、設定済みのすべてのコピーテンプレートとスキャンテンプレートが含まれます。バックアップ用にスキャンプロファイルファイルをダウンロードできます。
また、スキャンプロファイルファイルを使用して、別のシステムにコピーテンプレートやスキャンテンプレートをアップロードすることもできます。
Settings Editorを使用してファイルをダウンロードします:[ワークフロー] →[スキャン プロファイル] 。
スキャンジョブは、指定した出力先に送られるまで、PRISMAsync コントローラーに一時的に保存されます。一時的に保存された状態からスキャンジョブを手動または自動で削除できます。
本製品の操作パネルから手動で削除する場合: [ジョブ] を押し、[スキャン ジョブ] リストでジョブを選択したあと、[削除] を押します。
Settings Editor から手動で: Settings Editorにアクセスし、[サポート] →[トラブルシューティング] →[エクスポートバッファ内のすべてのスキャン ジョブの削除] をクリックします。
自動で削除する場合: 一時的に保存されたスキャンジョブは、ジョブが完了してから 48 時間後に、PRISMAsync コントローラーによって自動的に削除されます。