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ライセンス サーバーへの接続を設定する

ライセンスは Floating Licence Server (FLS) がインストールされているコンピュータの MAC アドレスに基づいています。MAC アドレスはネットワーク アダプタの一意な ID です。1 台のコンピュータは、物理的なものと仮想的なものを含む複数のネットワーク アダプタを持つことができます (Ethernet、Wi-Fi、VPN、VMplayer、…)。ライセンスは FLS によって管理されます。ライセンスが必要なアプリケーション (PRISMAprepare や PRISMAdirect) は FLS に接続する必要があります。そのため、次のものを指定する必要があります。

  1. FLS の名前。サーバー名にはネットワーク名または IP アドレスを使用できます。サーバー名はライセンスが必要なアプリケーションで指定する必要があります。

  2. FLS のポート。ライセンスが必要なアプリケーションと「[Licence Server Administration] 」の両方で、ライセンス サーバー ポートを指定する必要があります。

この記事の内容

  • ライセンス サーバーのポートを設定する

  • ライセンス サーバーとライセンスされたアプリケーションのポート番号を確認する

  • PRISMAprepare: FLS の IP アドレスまたは名前の確認

  • PRISMAdirect: FLS の IP アドレスまたは名前の確認

用語

FLS: Floating Licence Server がインストールされているコンピュータ。

ライセンスが必要なアプリケーション: PRISMAprepare や PRISMAdirect

ライセンス サーバーのポートを設定する

  1. [Licence Server Administration] を開きます。

  2. [ライセンス サーバー設定] 」を選択し、「[編集] 」をクリックします。

  3. [ポートの編集] 」をクリックします。

  1. ライセンス サーバー ポート

    ライセンスが必要なアプリケーションはこのポート番号を使用して FLS との通信を開始します。lmgrd.exe プロセスはライセンス サーバー ポートでリッスンします。

    範囲:「27000 - 27009」または「[任意] 」。

    ポート番号が「[任意] 」である場合、FLS は「27000 - 27009」の範囲内で使用できる最初のポートを使用して、ライセンスが必要なアプリケーションをリッスンします。ライセンスが必要なアプリケーションは、まずポート 27000 を使用して FLS への接続を試みます。FLS が応答しない場合は次のポートを試します。「27000 - 27009」の範囲内のすべてのポートがブロックされているか他のアプリケーションによって使用されている場合、ライセンスが必要なアプリケーションは FLS に接続できません。

  2. ベンダ ポート

    ライセンスが必要なアプリケーションは、ライセンス サーバー ポートに接続する際に FLS からベンダ ポート番号を受信します。その後、ライセンスが必要なアプリケーションはベンダ ポートを開きます。ocelmgrd.exe プロセスはベンダ ポートでリッスンします。

    範囲:「49152 - 65535」または「[任意] 」。

    ポート番号が「[任意] 」である場合は、「49152 - 65535」の範囲内で使用できる最初のポートが FLS とライセンスが必要なアプリケーションによって使用されます。

ライセンス サーバーとライセンスされたアプリケーションのポート番号を確認する

FLS は TCP/IP ポートを使用して、ライセンスが必要なアプリケーションと通信します。「[Licence Server Administration] 」とライセンスが必要なアプリケーションの両方で同じライセンス サーバー ポートが使用されていることを確認する必要があります。

PRISMAprepare で FLS 用のライセンス サーバー ポートを確認するには、次のようにします。

  1. [PRISMAprepare Administration] を開きます。

  2. [ライセンス] 」を選択し、右側のウィンドウで「[ライセンス] 」をダブルクリックします。

  3. [ライセンス サーバーの選択] 」をクリックします。

  4. [Licence Server Administration] 」で、「Server port number (サーバーのポート番号)」が「Licence server port number (ライセンス サーバーのポート番号)」と等しい必要があります。

PRISMAdirect で FLS 用のライセンス サーバー ポートを確認するには、次のようにします。

  1. [設定] 」ワークスペースを開きます。

  2. [システム] 」をクリックし、「[ライセンス設定] 」を選択します。

  3. [Licence Server Administration] 」で、「Port (ポート)」の番号が「Licence server port number (ライセンス サーバーのポート番号)」と等しい必要があります。

FLS が使用する TCP/IP ポートを次のように確認します。

  1. [Licence Server Administration] を開きます。

  2. [ライセンス サーバー設定] 」を選択し、「[編集] 」をクリックします。

  3. [ポートの編集] 」をクリックします。

トラブルシューティング

値「[任意] 」を使用すると、ポート番号の動的な割り当てが可能になります。動的なポートを使用すると、ライセンスが必要なアプリケーションは設定の変化に合わせて自身を調整できます。しかし、接続を動的に作成すると、再試行、ハングアップ、およびタイムアウト時に時間がかかります。さらに、ファイアウォールでは固定ポートだけを許可することができ、動的なポートはブロックされます。次のものには固定ポートを使用してください。

  • ライセンス サーバー ポート (たとえば、27000)。このポートは「[Licence Server Administration] 」とライセンスが必要なアプリケーションの両方で設定します。

  • ベンダ ポート (たとえば、50000)。このポートは「[Licence Server Administration] 」で設定します。

固定ポートを使用する場合は、選択したポートが使用可能であることを次のように確認する必要があります。

  1. 次のことを確認します。

    • FLS がライセンス サーバーをリッスン用に開くことができる。

    • ライセンスが必要なアプリケーションがベンダ ポートを開くことができる。

    ポートを開くことができない場合、ログ ファイル lmgrdFile.log にエラー メッセージが表示されます。このログ ファイルは次の場所にあります。C:\Program Files (x86)\Oce\Floating License Server\lmgrdFile.log

  2. ライセンスが必要なアプリケーションが FLS に接続できることを確認します。例:

    • 固定ポートへのアクセスがファイアウォールによってブロックされる場合があります。ファイアウォールを設定する必要があります。

    • 他のアプリケーションは「27000 - 27009」の範囲内のすべてのポートを使用します。「27000 - 27009」の範囲内のポートを 1 つ解放する必要があります。

PRISMAprepare: FLS の IP アドレスまたは名前の確認

FLS 名にはネットワーク名または IP アドレスを使用できます。FLS の名前を確認するには、次のようにします。

  1. [PRISMAprepare Administration] を開きます。

  2. [ライセンス] 」を選択し、右側のウィンドウで「[ライセンス] 」をダブルクリックします。

  3. [ライセンス サーバーの選択] 」をクリックします。

  • ローカル Floating Licence Server

    FLS とライセンスが必要なアプリケーションは同じコンピュータ上にインストールされています。次の FLS 名を使用します。

    1. 127.0.0.1

      これはローカル ホストの IP アドレスです。

    次のものは使用しないでください。「localhost」、完全修飾ドメイン名 (FQDN)、または短い DNS 名。

  • リモート Floating Licence Server

    FLS とライセンスが必要なアプリケーションは異なるコンピュータ上にインストールされています。次の FLS 名を使用します。

    1. 固定 IP アドレス

      FLS の固定 IP アドレスを使用することをお勧めします。

      • トラブルシューティング

        FLS 用の固定 IP アドレスを使用しているときに接続が失われた場合は、次のようにします。

        FLS の IP アドレスが変更されたかどうかを確認します。ライセンスが必要なアプリケーションで IP アドレスを更新します。次のスクリーンショットでは、IP アドレスとして 134.188.137.170 を使用しています。FLS の実際の IP アドレスを使用する必要があります。

    2. myserver.mydomain.net などの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。

      FLS に固定 IP アドレスがない場合は、FQDN を使用します。たとえば、DHCP サーバーは FLS に動的 IP アドレスを割り当てます。

      • トラブルシューティング

        ライセンスが必要なアプリケーションが FQDN を使用して FLS に接続できない場合、次の点に注意してください。

        DNS サーバーが FLS を認識している必要があります。そうでない場合、FLS は DHCP サーバーから動的に生成された IP アドレスを受信できません。この DNS サーバーはライセンスが必要なアプリケーションでも認識されている必要があります。

        FQDN に対して ping を実行し、それが DNS サーバーによって解決済みであることを確認します。

    次のものは使用しないでください。myserver のような短い DNS 名。短い DNS 名を使用すると、ライセンスが必要なアプリケーションは既知のすべてのドメイン名を試して FLS を見つけようとするか、FLS を見つけることができません。

PRISMAdirect: FLS の IP アドレスまたは名前の確認

FLS 名にはネットワーク名または IP アドレスを使用できます。FLS の名前を確認するには、次のようにします。

  1. [設定] 」ワークスペースを開きます。

  2. [システム] 」をクリックし、「[ライセンス設定] 」を選択します。

  • ローカル Floating Licence Server

    FLS とライセンスが必要なアプリケーションは同じコンピュータ上にインストールされています。次の FLS 名を使用します。

    1. 127.0.0.1

      これはローカル ホストの IP アドレスです。

    次のものは使用しないでください。「localhost」、完全修飾ドメイン名 (FQDN)、または短い DNS 名。

  • リモート Floating Licence Server

    FLS とライセンスが必要なアプリケーションは異なるコンピュータ上にインストールされています。次の FLS 名を使用します。

    1. 固定 IP アドレス

      FLS の固定 IP アドレスを使用することをお勧めします。

      • トラブルシューティング

        FLS 用の固定 IP アドレスを使用しているときに接続が失われた場合は、次のようにします。

        FLS の IP アドレスが変更されたかどうかを確認します。ライセンスが必要なアプリケーションで IP アドレスを更新します。次のスクリーンショットでは、IP アドレスとして 134.188.137.170 を使用しています。FLS の実際の IP アドレスを使用する必要があります。

    2. myserver.mydomain.net などの完全修飾ドメイン名 (FQDN)。

      FLS に固定 IP アドレスがない場合は、FQDN を使用します。たとえば、DHCP サーバーは FLS に動的 IP アドレスを割り当てます。

      • トラブルシューティング

        ライセンスが必要なアプリケーションが FQDN を使用して FLS に接続できない場合、次の点に注意してください。

        DNS サーバーが FLS を認識している必要があります。そうでない場合、FLS は DHCP サーバーから動的に生成された IP アドレスを受信できません。この DNS サーバーはライセンスが必要なアプリケーションでも認識されている必要があります。

        FQDN に対して ping を実行し、それが DNS サーバーによって解決済みであることを確認します。

    次のものは使用しないでください。myserver のような短い DNS 名。短い DNS 名を使用すると、ライセンスが必要なアプリケーションは既知のすべてのドメイン名を試して FLS を見つけようとするか、FLS を見つけることができません。