静電気抑制オプション (イオナイザ バーとして参照されることがあります) は市販品です。静電気に関するイメージングの問題が発生している場合、このオプションのアップグレード キットには、静電気を低減するソリューションを提供するイオナイザ バーが含まれています。一部の硬質用紙は、表面が大きな静電電荷を帯びることがあります。電荷が充分高い場合、インクが用紙から跳ね返される場合があります。このインク ミストは、画像の白い箇所にぼやけた部分として現れます。静電気は画質欠陥を引き起こす原因となるばかりでなく、キャリッジ下部に過剰なインクの堆積が発生することになります。
イオン化は、静電気の問題に対する解決策の一つです。 印刷業界では、静電を抑制する一般的な方法としてイオン化が使用されます。 静電気抑制バーが効力を発するには、バーを用紙の近くに設置する必要があります。 このバーでは、AC 電流を使用して正および負のイオンが生成されます。これらのイオンは、電荷の偏った用紙の表面に引き寄せられます。 これにより用紙が中性化され、インクの付着性が高まります。 静電気を完全に除去することはできず、低減されるだけであることに注意することが重要です。 静電気を除去するには、素材の伝導性に物理的な処置を講じる必要があると考えられます。
静電気を制御するには、湿度も重要です。 プリント環境の湿度を上げることで、静電気関連のプリント問題が大幅に減少する可能性があります。 ほとんどの用紙は、30 ~ 50% 程度の湿度で問題なくプリントすることができます。ただし、サーモプラスチックの場合は、湿度が 40% 以上あった方が良好なプリント結果が得られます。 砂漠地域など、湿度が非常に低くなることが多い地域もありますが、その他の地域では、このような状態は年に数回程度しかありません。 プリンタを低湿度の地域にインストールする場合や、静電気を帯びやすい用紙に大量のプリントを行う場合は、湿度管理システムの導入をお勧めします。
静電気が問題となる理由
PVC やアクリルといった一般的なプリント材の多くは絶縁材料で、そのような材料には静電荷が生じて溜まるため、プリント問題となるおそれがあります。熱可塑性材料は最も一般的な静電気防止プリント用紙です。静電気防止材料は、触れたり見えたりできるほこりや髪の毛が付着したり、剥離帯電が生じたりします。
オプションを [On (オン)] に設定すると、平面ジョブの開始時に自動的に電源が入ります。静電気抑制が不要と分かっている用紙を使うのでない限り、プリンタでプリント時にバーは有効になっているので、OFF にする必要はありません。