お使いのプリンタでは 2 個の UV ランプを使用しています。ランプはキャリッジの両側に 1 個ずつ取り付けられており、プリント中に UV インクを硬化させます。 UV ランプ電球の寿命は有限であり、ランプが切れた場合や、使用可能な最大電力でもインクが硬化しなくなった場合は、オペレーターが交換する必要があります。
UV ランプ電球の寿命は 500 時間程度ですが、さまざまな要因により、その時間が短くなる場合があります。 ランプの電源を頻繁にオン/オフする、常時強いパワーで使用する、電球に指で触れるなどの操作慣行により、寿命が短くなります。 反対の方向にプリントする場合に硬化のバランスを確保するため、Oce では、両方の UV ランプ カートリッジを同時に交換することをお勧めします。 寿命に達する以前に 1 個のランプが故障または破損した場合、オペレーターの判断で、1 個のランプのみを交換することができます。ただし、交換後に画像の一貫性を確認する必要があります。 硬化が不均一になると、プリントされたイメージにグロス バンディングが生じる原因となります。
オペレーターは、プリンタ インターフェースの Flatbed Settings (平面設定) アイコンを使用して、各 UV ランプのパワー出力を個別に調整することができます。 ランプ寿命を延ばすには、特定の用紙で適切な硬化を実現する最も低い設定を使用します。 しかし、一部硬化した UV インクが皮膚に付着し、刺激および感作が生じる可能性があるため、硬化が不十分な用紙の取り扱いは避けてください。
UV インクが完全にむらなく硬化するように、使用時間が 500 時間を超えたランプ電球は両方とも交換してください。
プリンタの使用後は、UV ランプおよびキャリッジが高温になっている場合があります。 ランプ アセンブリが冷えるまでは手を触れないでください。
UV ランプ電球には水銀が含まれており、電球の破損時にその蒸気を吸引すると有毒です。 ランプ電球は、地域の環境規則に従って廃棄する必要があります。
2 つの UV ランプはキャリッジの両側にあります。 プリンタを [Start (スタート)] ボタンが位置する方から見ると、プリント中でないときのキャリッジのパーク位置であるホーム側に、右ランプは位置しています。 左ランプはキャリッジの逆側 (アウェー) に位置しています。 右ランプにアクセスするには、キャリッジがパーク位置にあることを確認し、以下の指示に従って電球を取り外してください。
UV ランプ電球を交換する際にプリンタの電源を切る必要はありません。 ただし、作業を開始する前に、ユーザー インターフェースのランプ アイコンの選択を解除しオフに切り替えて、電球が冷めるまで数分待ってから交換するようにしてください。
UV ランプ電球を取り扱う際には、軍手またはニトリルゴム製手袋を着用してください。 UV ランプ電球に皮膚が直接触れないようにしてください。 加熱時に、皮膚から付着した化合物によって UV ランプ電球の表面が腐食される可能性があります。 電球が汚れると、寿命が短くなる場合があります。
UV バルブ交換画面に移動すると、ランプ アセンブリー カバーが開き、のちほどの手順で簡単にバルブに手が届くようになります。
キャリッジのガードを取り外すと、キャリッジが上昇し、緑のビーコンがオフになります。
本製品のランプには水銀が含まれているため、必ず国内・地方行政機関によって定められている法律に従ってリサイクル、または廃棄してください。米国およびカナダにおけるランプのリサイクル・廃棄に関しては、1-800-OK-CANON までお電話ください。詳しくは、第 3 章の「安全にお使いいただくために」をご覧ください。
欧州では UV ランプ バルブは 2012/19/EU (Waste Electrical and Electronic Equipment:電気電子機器廃棄物) 指令に従い、別処理が義務付けられています。水銀を含む蛍光ランプの欧州廃棄物カタログ (EWC) 番号:20 01 12。