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プリント品質を保持するためのガイドライン

はじめに

プリンタを正常な状態に保つため、定期的にプリンタヘッドおよびシステムのメンテナンス処理を実施します。これらのメンテナンス処理は、例えば用紙のクラッシュ後など、プリント品質の問題を解決するためにいつでも実行することができます。

操作パネルでこのメンテナンス処理を開始できます。状況に応じて、次の 3 つのシナリオから選択できます。

  1. 手動メンテナンス

  2. 自動メンテナンス

  3. 定期メンテナンス

選択したシナリオに応じて、プリンタやオペレータによっていくつかのメンテナンス処理が自動的に実行されます。

プリント品質を維持するためのガイドラインについて、ビデオで詳しく説明しています。

メンテナンス ビデオ

メンテナンス処理は、メンテナンス手順のビデオで別途に説明されています。「ここ」 をクリックするか、以下の QR コードをスキャンして操作説明ビデオのメイン ページを見ることができます。

表 1. プリント品質を保持するための詳細メンテナンス作業の概要

作業番号

種類

ビデオへのリンク

自動

メンテナンス

手動

メンテナンス

定期的

メンテナンス

2-ノズルの自動最適化

自動

ここをクリックしてご覧ください

Y

Y

Y

3-ノズルのクリーニング

自動

ここをクリックしてご覧ください

Y

Y

Y

4-メンテナンス ステーションのクリーニング

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

Y

Y

5-マトリックスプレートの清掃

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

Y

Y

13-ミラーの清掃

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

N

Y

14-MCスキャナーの清掃

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

Y

Y

6-プラテンの清掃

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

Y

Y

19-バッファー プレートの清掃

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

Y

Y

7-チラーの吸引

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

N

Y

8-インクユニットの清掃

オペレーター

ここをクリックしてご覧ください

N

N

Y

自動メンテナンス

これは 3 つのメンテナンス手順の最も短いものです。自動メンテナンスはすべてプリンタが行い、オペレーターは手順をスタートさせるだけです。プリント品質の問題が発生した場合は、必ず自動メンテナンスを最初に開始します。

実施者

対象物

処理

オペレーター

プリンタ

  1. プリンタがパージと拭き取りを実施してノズルを清掃します。これについてはノズルの清掃のビデオ内で説明します。ここ をクリックしてご覧ください。

[自動ノズル最適化] のオプションを選択することができます。

テスト パターンが印刷され、最高の印刷品質が得られようシステムによりチェックされます。処理はノズルの自動最適化のビデオで説明されています。ここ をクリックしてご覧ください。

手動メンテナンス

プリント品質の問題が発生した際、自動メンテナンスでは十分な結果が得られなかった場合に、手動メンテナンスを開始します。手動メンテナンスは主にオペレーターが行います。自動メンテナンスと比べると、5 つの追加のオプショナル処理が含まれています。手動メンテナンスのこれらの追加の処理は、メンテナンス ステーションの清掃、マトリックス プレートの清掃、M&Cスキャナーの清掃、プラテンの清掃、およびバッファー プレートの清掃です。紙詰まりやクラッシュが生じた場合にも、手動メンテナンスを実行できます。詳細については、品質の向上を参照してください。

重要

プリント品質を保証するには、マトリックス プレートおよびプラテンを週に1回、必ず清掃してください。

表 2. 週に 1 度

実施者

対象物

処理

オペレーター

プリンタおよびオペレーター

  1. オペレーターは、マトリックス プレート作業のサブセットであるプリントヘッド エリアを清掃することができます。これについてはプリントヘッド エリアの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  2. プラテンの清掃は毎週行ってください。この作業についてはプラテンの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

表 3. 問題が生じた場合(印刷品質、紙詰まり、クラッシュなど)

実施者

対象物

処理

オペレーター

プリンタおよびオペレーター

  1. オペレーターは、ワイパーおよびクリーンウォールを含む、メンテナンスステーションを清掃できます。これについてはメンテナンス ステーションの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  2. オペレーターはマトリックスプレートを清掃できます。これについてはマトリックス プレートの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  3. オペレーターは M&C スキャナーを清掃できます。これについてはM&Cスキャナーの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  4. オペレーターはプラテンを清掃できます。これについてはプラテンの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  5. オペレーターはバッファー プレートを清掃できます。これについてはバッファー プレートの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

プリンタがパージと拭き取りを実施してノズルを清掃します。

[詳細な自動ノズル最適化] のオプションを選択することができます。

テスト パターンが印刷され、最高の印刷品質が得られようシステムによりチェックされます。処理はノズルの自動最適化のビデオで説明されています。ここ をクリックしてご覧ください。

定期メンテナンス

定期メンテナンスはオペレーターが実施しなければならない、種々の必須メンテナンス作業です。月に一度実施すべき定期メンテナンス操作パネルが警告を表示します。

手動メンテナンスと比べると、3 つの追加のステップが含まれており、オペレーターがこれらを実行する必要があります。これらの追加のステップは、チラーの吸引とインクユニットの清掃、およびミラーの清掃です。

重要

プリントの品質を維持するためにも、全ての定期的メンテナンスは月に一回(または記載された周期で)、必ず実施する必要があります。

実施者

対象物

処理

プリンタ

プリンタおよびオペレーター

  1. オペレーターは、ワイパーおよびクリーンウォールを含む、メンテナンスステーションを清掃してください。これについてはメンテナンス ステーションの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  2. オペレータは、マトリックスプレートおよびブラック保護カバーを清掃する必要があります。これについてはマトリックス プレートの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  3. オペレータはミラーを清掃してください。これについてはミラーの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  4. オペレーターはM&Cスキャナーを清掃してください。これについてはマトリックス プレートの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  5. オペレータはプラテンを清掃してください。これについてはプラテンの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  6. オペレーターはバッファー プレートを清掃してください。これについてはバッファー プレートの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  7. オペレータはチラーを吸引してください。これについてはチラーの吸引のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

  8. インクユニットを清掃できます (必要に応じて)。これについてはインクユニットの清掃のビデオ内で説明します。 ここ をクリックしてご覧ください。

プリンタがパージと拭き取りを実施してノズルを清掃します。

[詳細な自動ノズル最適化] のオプションを選択することができます。

テスト パターンが印刷され、最高の印刷品質が得られようシステムによりチェックされます。処理はノズルの自動最適化のビデオで説明されています。ここ をクリックしてご覧ください。

自動、手動及び定期的メンテナンスの開始方法についての詳細は、自動メンテナンスの開始手動メンテナンスの開始定期メンテナンスの開始の項を参照してください。

ノズルをパージとワイプで清掃

すべての 3 つのメンテナンス手順において、ノズルはパージとワイプ作業で清掃します。パージ作業中、それぞれのノズルには新しいインクが補充されます。汚れを含んだ古いインクは、プリントヘッド ノズル エリアに押し出されます。次に、ワイパーがノズルの汚れを含んだインクを、ノズル エリアから取り除きます。これにより、最適にクリーニングされたプリントヘッドが得られます。

ノズルの自動最適化

自動メンテナンス手順において、[自動ノズル最適化] のオプションを選択することができます。

印刷中、システムは PAINt と呼ばれる機構を使用し、すべてのノズルが機能しているかどうかをチェックします。ノズルに欠陥が検出されると、PAINtはこの欠陥のあるノズルを、正しく作動しているノズルで補正します。PAINt は、印刷中のノズルの欠陥の原因の大半を検出することができます。

[自動ノズル最適化] を有効にした場合、プリンタはテスト プリントを作成し、それぞれのノズルでパターンでそれを印刷するようにします。カメラが印刷されたパターンをスキャンします。カメラが欠けているパターンを検出し、PAINt がこのノズルに欠陥があると検出していない場合は、このノズルの電源は永久にオフにされます。欠陥のあるノズルは、すべてのプリント ジョブにおいて、他のノズルにより補正され、その結果良好なプリント品質が得られます。

手動および定期メンテナンス手順では、[詳細な自動ノズル最適化] のオプションを選択することができます。ノズルの自動最適化に加えて、追加のテスト プリントが作成およびスキャンされ、良好な印刷品質がさらに向上します。

ノズルの自動最適化を選択した場合は、滑らかで、白く、不透明で、非反射の用紙を使用してください。