このトピックには、以下のトピックが含まれています。
キャリブレーションの重要性
自動カラータスク
プリンタキャリブレーション
プリンタキャリブレーション用の用紙
用紙ファミリーのキャリブレーション
用紙ファミリーキャリブレーション用の用紙
用紙ファミリーキャリブレーションの追加フィードバック
推奨されるキャリブレーション手順
高品質の色再現を維持するには、キャリブレーションがとても重要です。お使いの印刷システムの環境は、印刷品質に影響します。安定したカラー出力を実現するには、温度と湿度を一定に保つようにしてください。
印刷システムは、印刷品質を自動的に本機の最高レベルに保ちます。ただし、ご使用のすべての用紙タイプで一定の色再現レベルを維持するためには、キャリブレーションを行う必要があります。 PRISMAsync Print Server の自動化され構造化されたワークフローおよびフィードバックメカニズムにより、キャリブレーションを日常の作業に組み込んでください。
キャリブレーションには2つのタイプがあります。プリンタキャリブレーションと用紙ファミリーキャリブレーションです。
適切なキャリブレーション手順を定期的に実行することが重要です。各キャリブレーション手順は個別に実行できます。キャリブレーションのプロセスを容易にするために、 PRISMAsync Print Server には自動化された手順が用意されています。自動カラータスクを実行すると、キャリブレーション手順が正しい順序で自動的に処理されます。オペレータの操作はわずかで済みます。
自動カラータスクは以下を実行できます。
自動階調補正
濃度ムラ補正
用紙ファミリーのキャリブレーション
G7 検証
プリンタをキャリブレーションする手順には、以下の 2 種類があります。
自動グラデーション調整
自動グラデーション調整では、原色のグラデーション、濃さ、および色品質の精密な調整が行われます。
濃度ムラ補正
濃度ムラ補正では、色ずれを防ぐための精密な調整が行われます。
自動グラデーション調整には、2つのモードがあります。
標準 (標準用紙の場合)
推奨モードです。ほとんどの印刷環境において高品質な印刷を実現できます。
プロフェッショナル (標準、厚口、超厚口用紙の場合)
拡張モードです。厚口紙非コート紙、超厚口非コート紙、またはコート紙を頻繁に使用する場合に使用します。
操作パネルのプリンタキャリブレーション設定には、お使いの印刷システムに設定されているプリンタキャリブレーション手順が表示されます。プリンタキャリブレーションが必要になると、操作パネルのダッシュボードにプリンタキャリブレーションインジケータが表示されます。
プリンタキャリブレーションの設定
求められる色品質を実現するにはどのようにプリンタキャリブレーションを設定すればよいかを、必要に応じて、カラーエキスパートに相談して決定します。
自動グラデーション調整のモード: 標準/プロフェッショナル
濃度ムラ補正を実行する頻度
印刷システムの設置後に、少なくとも1回は濃度ムラ補正を実行することを推奨します。
少なくとも自動グラデーション調整を、毎日のプリンタキャリブレーションとして実行することを推奨します。
Settings Editorにて、必要なプリンタキャリブレーション手順を設定できます。それにより、プリンタキャリブレーションの実行を促す知らせをオペレーターに毎日通知できます。
Settings Editor で、プリンタキャリブレーション用の用紙を設定および確認します。所在地: .
プリンタキャリブレーションでは、以下の用紙を推奨します。
標準およびプロフェッショナルプリンタキャリブレーションの場合: 普通紙
Top Colour Zero FSC (100 g/m² / 27 lb bond)
Canon CS-814 (81.4 g/m² / 22 lb bond)
Mondi Neusiedler (100 g/m² / 27 lb bond)
International Paper Hammermill Color Copy Digital (105 g/m² / 28 lb bond)
プロフェッショナルプリンタキャリブレーションの場合: 厚紙
Top Colour Zero FSC (250 g/m² / 92 lb cover)
Mondi (250 g/m² / 92 lb cover)
Mohawk Navajo Cover 98 bright (243 g/m² / 90 lb cover)
プロフェッショナルプリンタキャリブレーションの場合: 極厚紙
Top Colour Zero FSC (300 g/m² / 110 lb cover)
Mondi (300 g/m² / 110 lb cover)
International Paper Hammermill Color Copy Digital (271 g/m² / 100 lb cover)
推奨用紙が足りない場合は、自動グラデーション調整にカスタム用紙を使用できます。
PRISMAsyncには、デフォルトでコート紙および非コート紙の用紙ファミリーが登録されています。用紙ファミリーとは、同一の出力プロファイル (ハーフトーンごとに 1 つ) とキャリブレーション曲線を持つ用紙のグループのことです。用紙ファミリーキャリブレーションは、用紙ファミリーのすべての用紙に対して適用されます。用紙ファミリーに含まれる1つの用紙に対して用紙ファミリーキャリブレーションを行えば、他の用紙にも結果が反映されます。
出力プロファイルには、ソースカラー (Lab) がプリンタのカラースペース (CMYK) にどのようにマッピングされているかが記述されます。また、プリンタが再現できるカラー境界に関する情報が含まれています。
キャリブレーション曲線は、用紙ファミリーのキャリブレーションの結果です。このキャリブレーションの目的は、用紙のカラー品質を長期間にわたって一定に保つことです。
用紙ファミリーの用紙ファミリーキャリブレーションを最初に実行するときに、その用紙ファミリーのデフォルトキャリブレーション用紙を定義します。用紙ファミリーキャリブレーションを実行するときは、用紙ファミリーの代表として、毎回同じキャリブレーション用紙を使用してください。
用紙ファミリーキャリブレーションが完了すると、操作パネルには、色の再現性を知らせる次のフィードバックが表示されます。
以前のキャリブレーション手順との比較
以前のキャリブレーションと比較すると、この用紙ファミリーキャリブレーション要求の緊急性が示されます。このフィードバックは、用紙ファミリーキャリブレーションが必要な頻度を判断する場合に役立ちます。
用紙の白と原色の測定
測定された用紙の白と原色ウィンドウのフィードバックは、測定された紙の白および原色が基準値にどれほど近づいているかを示します。最初の用紙ファミリーキャリブレーションの間、または埋め込みプロファイラーにより新しいプロファイルを作成したときに参照値が取得されます。
数値とヒートマップの精度の測定
測定精度情報は、パッチがどれだけ正確に測定されたかを示すヒートマップを 1 つ以上示します。PRISMAsync Print Server は、パッチ測定に許容レベルを使用します。設定された許容レベルに基づき、ヒートマップパッチが緑、オレンジまたは赤に変わります。ヒートマップでは可能性のある問題を表示できます。この許容値を変更する場合は、担当サービスに連絡してください。
高印刷品質を維持するために、キャリブレーションの実行には次の点に留意してください。
プリンタキャリブレーションを毎日実行する。
濃度ムラ補正を設置後少なくとも1回は実行する。
用紙ファミリーキャリブレーションを定期的に実行する。
高印刷品質を維持するための追加手順は不要です。