バックアップの目的は、プリンタの現在の構成を表す一連のファイルを作成することです。バックアップは次の状況で使用できます。
設定が失われた場合にプリンタを修理する。
新規インストール後にプリンタ構成を設定する。
種類およびバージョンが同じプリンタの構成に従ってプリンタを設定する。
PRISMAsync Print Server では、最新の 10 個のバックアップが使用可能です。バックアップの可用性を保つために、バックアップを外部の場所にエクスポートできます。データが失われた場合は、最新のバックアップをインポートできます。
定期的に (毎日または毎週) バックアップを作成してエクスポートすることをお勧めします。さらに、設定が大幅に変更されたとき (ユーザー アカウント、プロファイル、または自動ワークフローが追加されたときなど) は、更新を保護するためにバックアップを作成してエクスポートします。
次の状況では、自動バックアップが作成されます。
オペレータによって開始されたシャットダウンの実行中。
自動アップグレードの前後。
PRISMAsync Print Server バックアップの内容は次のとおりです。
エンジン設定
ユーザー設定
機密データ (Settings Editor で有効になっている場合)
サービス組織はサービス ツールを介してエンジン設定を定義します。特定の問題が発生した場合は、サービス組織のみがエンジン設定を復元できます。
ユーザー設定には、Settings Editor および操作パネルの [システム構成 ] セクションで使用可能なすべてのリソースと設定が含まれています。
ユーザー設定には、次の設定が含まれています。
ジョブのデフォルト
ワークフローのデフォルト
キャリブレーションのデフォルト
カラー プリンタの場合のみ。
出力プロファイル
カラー プリンタの場合のみ。
ユーザー設定には、次のリソースが含まれています。
用紙
用紙ファミリー
用紙印刷モード
VarioPrint i-series および varioPRINT iX-series のみ。
情報バー
自動ワークフロー
DocBox フォルダ
ホットフォルダ
機密データ (有効になっている場合)
次に示しているリソースはカラープリンタに対してのみ有効です。
入出力プロファイル
キャリブレーション曲線
カラー プリセット
CMYK 曲線プリセット
スポットカラー
トラッピング プリセット
カラー バー
PRISMAsync Print Server には、ユーザーがインストールしたフォントが含まれています。これらのフォントはバックアップの一部ではありません。
デフォルトでは、バックアップに機密データは含まれません。PRISMAsync Print Server のバックアップと復元の設定を定義するときに、バックアップに機密データを含める必要があることを指定できます。
機密データがバックアップに含まれていないと、プリンタに障害が発生した場合に機密データを手動で入力する必要があります。
機密データには、次の情報が含まれます。
プロキシ サーバーのユーザー名とパスワード
出荷時設定のユーザー アカウントのパスワード
クライアントとサーバーのユーザー名とパスワード
ローカル ユーザー アカウントとユーザー グループのプロパティ
ドメイン設定
SMB 共有
WebDAV 共有
PRISMAsync Print Server ID 証明書
PRISMAsync Remote Manager クラスタ キー
MS-CHAP-V2 認証方法用の IEEE 802.1X パスワード
スキャン文書のファイル保存: FTP サーバーのユーザー名とパスワード
メール サーバーのユーザー名とパスワード
SNMP カスタマー ユーザー名、カスタマー パスワード、管理者パスワード
IPsec ルール (完全リスト)
SMB 共有 (完全リスト)
監査ログ ファイル
JDF チケット変換 XSLT スタイル シート
Settings Editor のバックアップのリストには、復元またはエクスポートに使用できるバックアップが表示されます。バックアップごとに、バックアップの作成元が何であるか、バックアップに復元可能な機密データが含まれているかどうかが表示されます。
フィールド |
説明 |
---|---|
[作成日] |
バックアップが作成された日付 |
[製品の種類] |
バックアップが作成されたプリンタの種類 |
[シリアル番号] |
バックアップが作成されたプリンタのシリアル番号 |
[バージョン] |
バックアップが作成されたプリンタのソフトウェア バージョン |
[ホスト名] |
バックアップが作成されたプリンタのホスト名 |
[説明] |
バックアップの作成時に入力された追加情報 |
[機密データ] |
機密データのステータス |
バックアップに機密データを含める必要があるとき、機密データのエクスポートは、パスフレーズがプリンタで設定されていて機密データのエクスポートが有効になっている場合にのみ可能です。
エクスポートしたバックアップに機密データが含まれていないと、プリンタに障害が発生した場合に機密データを手動で入力する必要があります。