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スキャン機能の設定

スキャン機能について

スキャン文書のファイル保存のライセンスがプリンタにインストール済みで、スキャンが有効になっていると、プリンタはスキャン可能です。

スキャン中に、紙のドキュメントはデジタル ドキュメントに変換されます。このデジタル ドキュメントは、スキャンされたビットマップとジョブ設定から生成されます。デジタル ドキュメントは、ユーザーが指定した出力先に送信されます。

スキャン文書のメール送信用のアドレスを設定するには、予約済みアドレス リスト (RAL) を使用できます。これは、識別コードと電子メール アドレスの組み合わせを含む CSV ファイルです。

ユーザーはデジタル ドキュメントを複数の出力先に送信できます。

  • スキャン文書のファイル保存の場合、PRISMAsync Print Server は FTP を介してデジタル ドキュメントを FTP サーバーにアップロードします。

  • スキャン文書の SMB 保存の場合、PRISMAsync Print Server は SMB を介してデジタル ドキュメントを SMB サーバーにアップロードします。

  • スキャン文書の WebDAV 送信、PRISMAsync Print Server は WebDAV を介してデジタル ドキュメントを WebDAV サーバーにアップロードします。

  • スキャン文書のメール送信の場合、PRISMAsync Print Server は、指定されたアドレス宛ての電子メールにデジタル ドキュメントを添付して、メール サーバーにアップロードします。

  • スキャン文書の USB 保存の場合、PRISMAsync Print Server はデジタル ドキュメントを USB スティックに保存します。

SJT スキャン ジョブ タイプ: ユーザーが選択できるスキャン文書のファイル保存テンプレート (またはプロファイル) のセット。詳細については、OTS 04912 (スキャン文書のファイル保存機能を提供する DDS 製品で使用するスキャン ジョブ タイプの仕様) を参照してください。

PRISMAsync Print Server でのデジタル ドキュメントの保存

デジタル ドキュメントは、出力先にアップロードされるまで PRISMAsync Print Server にバッファされます。作成後 48 時間以内にアップロードされなかったデジタル ドキュメントは、PRISMAsync Print Server から削除されます。オペレータは操作パネルと Remote Manager からスキャン ジョブを削除できます。プリンタがシャットダウンしても、デジタル ドキュメントは使用可能なままです。

メモ

スキャン文書の USB 保存用に生成されたデジタル ドキュメントは、シャットダウン中にコントローラから削除されます。

スキャン サーバーを設定する

スキャン文書の SMB 保存、スキャン文書の FTP 保存、スキャン文書のWebDAV送信、スキャン文書のメール送信を使用するには、対応するサーバー設定を定義する必要があります。

スキャン プロファイル

スキャン プロファイル

印刷システムには、デフォルトのテンプレートが用意されています。定期的に同じ設定でコピージョブまたはスキャンジョブを実行する場合は、カスタムテンプレートを作成して、これらのジョブの設定を保存しておくことができます。

SJT ファイルは、HTTP/HTTPS および Settings Editor によりアップロードおよびダウンロードできます。

プリンタの操作パネルの [コピー/スキャン] セクションには、コピーおよびスキャン機能用のテンプレートが表示されます。コピー テンプレートは工場出荷時のデフォルトのテンプレートです。スキャン テンプレートを使用するには、まず PRISMAsync コントローラで、スキャン プロファイル ファイル (sjt.csv) 内にスキャン文書のファイル保存およびスキャン文書のメール送信のプロファイルを作成する必要があります。手順は次のとおりです。

• Settings Editor によりファイルをダウンロードします ([ワークフロー] -> [スキャン プロファイル] -> [スキャン プロファイルのダウンロード])。

• Microsoft® Excel® などでファイルを編集します。

• Settings Editor によりファイルをアップロードします ([ワークフロー] -> [スキャン プロファイル] -> [スキャン プロファイルのアップロード])。

各スキャンプロファイルは、特定のスキャンジョブ([スキャン文書のファイル保存]または[スキャン文書のメール送信])の個々の設定の組み合わせで構成されています。スキャン プロファイルで定義した表示名がプリンタの操作パネルの [コピー/スキャン] セクションに示されます。

スキャンプロファイルファイルには、ヘッダ行 (必須) とスキャンプロファイルの行 (1 行以上) を定義する必要があります。

「,」または「;」でレコードの項目を区切ります。

<CR> または <LF> でレコードを区切ります。

ヘッダー レコードには、スキャン プロファイルで使用されるアイテムが示されます (dispname、format、ilc、pre-fix、

minnr、maxnr、name_nr_title、cfname、subfolder、postfix、OrigOrientation、OrigDuplex、

OrigKind、OrigZoom、OrigFormat、DestFormat、DestQual、DestColor)。

プロファイル レコードには、さまざまなスキャン ジョブ タイプに固有の設定が含まれます。dispname、format、

ilc、prefix、minnr、maxnr、name_nr_title、cfname は必須です。他のレコード項目は

オプションです。これらの項目の詳細な説明については、ユーザー マニュアルを確認してください。

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スキャン文書のファイル保存を設定する

  1. Settings Editor を開き、[設定]  → [接続性] に移動します。

  2. [FTP サーバーへの接続をテスト] オプションを使用して、スキャン文書のファイル保存機能が正しく設定されているかどうかを確認します。

  3. [スキャン機能の使用]

    [スキャン機能の使用] を使用して、スキャン機能を有効にします。

  4. [ホスト名/IP アドレス]

    スキャン ジョブを受信する FTP サーバーの名前または IP アドレス。

  5. [ポート]

    FTP サーバーの TCP ポート番号。デフォルト値は 21 です。

  6. [FTP サーバーとの接続]

    FTP サーバーとの接続をセキュリティで保護する方法を選択します。

  7. [ユーザー名]

    スキャン ジョブを送信するときに FTP サーバーへのアクセスに使用するユーザー名。

  8. [パスワード]

    ユーザー名に対応するパスワード。

  9. [宛先のディレクトリ]

    スキャン ジョブが送信される FTP サーバー上のディレクトリ。

  10. [スキャン文書の USB 保存]

    [スキャン文書の USB 保存] を使用して、スキャン文書の USB 保存機能を有効にします。

  11. [スキャン文書を USB に保存の宛先ディレクトリのプレフィックス]

    スキャン ジョブを USB デバイスに送信するときに使用されるプレフィックス。

SMB 共有と SMB ディレクトリを設定する

システム管理者がSMB 共有を追加する必要があります([ワークフロー] -> [SMB 共有] )。SMB共有数は最大で3つです。スキャンジョブは、選択したSMB共有に送信されます。ユーザーはスキャンの送信先となるサブフォルダ (SMB ディレクトリ) を入力できます。そのサブフォルダがなければ、すぐに作成されます。共有あたりのサブフォルダの最大数は 250 です。サブフォルダを指定しない場合、スキャン結果は SMB 共有のルートフォルダに保存されます。

  1. Settings Editor を開き、[ワークフロー]  → [SMB 共有] に移動します。

  2. [名前]

    SMB共有の名前。

  3. [説明]

    SMB共有の説明。

  4. [ネットワークの宛先]

    [ドメイン] 」または「[ワークグループ] 」を選択します。

  5. [ドメイン名]

    ドメインの名前。

  6. [ユーザー名]

    スキャンジョブを送信するときにSMBサーバーへのアクセスに使用するユーザー名。

  7. [パスワード]

    ユーザー名に対応するパスワード。

  8. [パス]

    サーバー上の共有の場所。

  9. [暗号化された接続を要求する]

    SMB 暗号化が有効になると、スキャンジョブは安全な SMB 接続を介して送信されます。

    メモ

    SMB 暗号化は SMB v3.0 によってのみサポートされています。この暗号化には、バージョン 8 以上の Windows クライアント、カーネル 4.11 以上の Linux クライアント、バージョン 10.11 以上の macOS クライアントが対応しています。

    メモ

    暗号化された接続を確立するには、サーバーが正しく構成されている必要があります。

    SMB 共有の概要ページで、暗号化された接続を介して送信されたスキャンジョブは小さい [] アイコンで示されます。このアイコンは [パス] 列のスキャンジョブの横に表示されます。

WebDAV を設定する

  1. Settings Editor を開き、[ワークフロー]  → [WebDAV 共有] に移動します。

  2. [名前]

    WebDAV 共有の名前。

  3. [説明]

    WebDAV 共有の説明。

  4. [ネットワークの宛先]

    [ドメイン] または [ワークグループ] を選択します。

  5. [ドメイン名]

    ドメインの名前。

  6. [ユーザー名]

    共有にアクセスするためのユーザー名。

  7. [パスワード]

    共有にアクセスするためのパスワード。

  8. [パス]

    サーバー上の共有の場所。

スキャン文書のメール送信の設定を定義する

次の表に、システム管理者がSettings Editorで定義する必要がある設定を示します。 [設定]  → [接続性] に移動します。

表 1. Settings Editorでのスキャン文書のメール送信の設定項目

[メール サーバー] 」設定

説明

[メール サーバーへの接続をテスト]

[[接続テスト] ] をクリックして、[スキャン文書のメール送信] 機能が正しく設定されているかどうかを確認します。

[メール サーバーのホスト名/IP アドレス]

スキャンジョブが添付された電子メールを処理するSMTPサーバーの名前またはIPアドレス。

[ポート]

SMTPサーバーのTCPポート番号。デフォルト値は25です。

[メール サーバーとの接続]

[ユーザー名]

スキャンジョブを送信するときにSMTPサーバーへのアクセスに使用するユーザー名。

[パスワード]

ユーザー名に対応するパスワード。

[送信者]

スキャンジョブが添付された電子メールの送信者として表示される名前。

[スキャン文書のEメール送信] 」設定

説明

[アドレス帳ファイルをアップロード]

[[接続テスト] ] をクリックして、[スキャン文書のメール送信] 機能が正しく設定されているかどうかを確認します。

[アドレス帳ファイルをダウンロード]

スキャンジョブが添付された電子メールを処理するSMTPサーバーの名前またはIPアドレス。

[添付ファイルの最大サイズ]

添付されたスキャンジョブの最大許容サイズ(MB単位)。0~2147483647の値を1 MB単位で入力できます。値「0」は無制限を意味します。デフォルト値は5 MBです。

[複数の受取人]

この設定が有効なとき、1件以上の電子メールアドレスにスキャンジョブを送信できます。操作パネルで電子メールアドレスを入力する必要があります。各電子メールアドレスは「;」で区切ります。

[受信者のドメイン]

スキャンしたドキュメントをすべてのドメインの受取人に送信することをユーザーに許可するかどうか指定します。

[ドメイン名を入力]

ドメインの名前。

[スキャン文書のメール送信の個人使用]

スキャンしたドキュメントを現在のユーザー以外の E メール アドレスに送信することをユーザーに許可するかどうか指定します。

電子メールアドレスは、次のように複数の方法で入力できます。

  • 電子メールアドレスを入力します。

  • LDAPユーザーコードを入力します。

  • アドレスリストから電子メールアドレスを選択します。

PRISMAsync Print Server ドメインを定義する

[スキャン文書のメール送信] 機能が有効になっている場合は、ユーザー コードおよび一致する電子メール アドレスのリストが必要になります。ユーザーがコントロール パネルで自身の固有のコードを入力すると、スキャン ジョブは一致する電子メール アドレスに送信されます。

ユーザーコードおよび対応する電子メールアドレスのリストは、次の場所にあります。

  • LDAP サーバー上。(使用可能な場合)

  • LDAP サーバーを使用できない場合は、アドレスリストファイル(デフォルト名:ral.csv)。このファイルは Settings Editor から PRISMAsync Print Server にアップロードする必要があります。

ユーザーがユーザーコードを入力すると、本製品のシステムによって LDAP データベース内の対応する電子メール アドレスが検索されます。システムによって一致する電子メール アドレスが見つからない場合、または LDAP サーバーを使用できない場合は、システムによってアドレス リスト ファイル (ral.csv) 内で一致するメール アドレスが検索されます。

PRISMAsync Print Server ドメインの設定」を参照してください。

アドレス リスト ファイル (ral.csv) の使用

ユーザーがユーザーコードを入力すると、本製品のシステムによって LDAP データベース内の対応する電子メール アドレスが検索されます。システムによって一致する電子メール アドレスが見つからない場合、または LDAP サーバーを使用できない場合は、システムによってアドレス リスト ファイル (ral.csv) 内で一致するメール アドレスが検索されます。

LDAP サーバーを使用できない場合は、アドレスリストファイル(デフォルト名:ral.csv) 内。このファイルは、Settings Editor から PRISMAsync コントローラにアップロードする必要があります ([[設定] ] -> [[接続性] ])。

[スキャン文書のメール送信] 機能が有効になっている場合は、ユーザー コードおよび一致する電子メール アドレスのリストが必要になります。ユーザーがコントロール パネルで自身の固有のコードを入力すると、スキャン ジョブは一致する電子メール アドレスに送信されます。

LDAP サーバーを使用できない場合は、[スキャン文書のメール送信] にリモート アドレス リスト ファイル (ral.csv) を使用する必要があります。このファイルには、一意のユーザー コードおよび一致する電子メール アドレスを定義する必要があります。このアドレス リスト ファイルは PRISMAsync コントローラによって保存されます。手順は次のとおりです。

  1. Settings Editor を使用してファイルをダウンロードします([[設定] ] -> [[接続性] ]を選択し、LDAP セクションまで下にスクロール -> [[アドレス帳ファイルをダウンロード] ]を選択)。

  2. Microsoft® Excel® などでファイルを編集します。

  3. Settings Editor を使用してファイルをアップロードします([[設定] ] -> [[接続性] ]を選択し、LDAP セクションまで下にスクロール -> [[アドレス帳ファイルをアップロード] ]を選択)。

アドレス リスト ファイルには、ヘッダ行 (必須) と電子メール受信者の行 (1 行以上) を定義する必要があります。

「,」または「;」でレコードの項目を区切ります。

<CR> または <LF> でレコードを区切ります。

ヘッダー レコードには、アドレス リストで使用されるフィールドが示されます (ruid,address,comment)。

プロファイル レコードには、一意のユーザー コードおよび一致する電子メール アドレスが含まれています。ruidaddress は必須です。comment はオプションです。

レコードアイテム

表 2. レコードアイテム

レコードアイテム

説明

ruid

一意のユーザーコード。(従業員番号や電話番号など)

最大 20 桁。上位桁をゼロで埋めることができます。

address

ユーザー コードおよび一致する電子メール アドレス。

最大 40 文字。<CR>、<LF>、「,」、「;」は使用しないでください。

comments

必要に応じて、追加の情報。

メモ

ヘッダー情報は変更しないでください。

正しいプロファイルの例

  • 01234,userA@companyX.com

  • 56789,userB@organisationY.com